生徒がペンキ塗り 加太のビール工場完成間近
和歌山市加太に建設が進められているビール工場で27日、地元の生徒たちが内装のペンキ塗りに協力した。
参加したのは和歌山工業高等専門学校、和歌山工業高校、智弁学園和歌山中学校の生徒ら8人。
市内でクラフトビールを醸造する「和歌山ブルワリー」の新工場。工場は、同社の𠮷田友之社長が「地域活性化に積極的に取り組んでいる加太でビールを造り一緒にまちを盛り上げたい」と、ことし3月に着工。9月の完成を予定している。
今回、建築の現場を知り、思い出も一緒につくってほしいと学生らに声を掛け、自らも「せっかくの機会だからやらないと損!」と参加。同社のスタッフの他、設計を担当した㈱スタジオパートスリーの関係者ら総勢約20人がローラーと刷毛を使い、白い壁にベージュ色のペンキを塗っていった。
和歌山工業の1年生で建築技術クラブに所属しているという本城花陽さんは「思っていたより力が必要でしんどい」、水田一加さんは「色むらができてしまうので難しい」と苦戦。和高専生物応用化学科5年生の岸田悠佑さんと木脇蓮也さんは「普段している実験と違い、うまく塗れない」と汗だくだった。
𠮷田社長は「新築の壁を素人に塗らせてくれる機会は少ないので、良い経験になったと思う。これから何十年先にここを訪れた時、自分が塗ったんだと誇りに思ってほしい」と話した。
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