𠮷本元市議を自主支援 和歌山市長選で共産
任期満了に伴う和歌山市長選(8月14日告示、21日投開票)について共産党県委員会(下角力委員長)は15日、無所属で立候補を表明している𠮷本昌純元市議(65)を自主的に支援すると発表した。𠮷本氏が将来にわたりIR(カジノを含む統合型リゾート)誘致に反対の立場を明言していることを理由に挙げ、下角委員長は「総合的に大きな視点で応援する」と話した。
𠮷本氏は3月まで自民党市議団に所属し、市議会議長を務めていたが、現在は無所属。下角委員長は𠮷本氏について、「最大の課題であるカジノへの反対を評価した」とし、独自候補の擁立見送りは「カジノ反対の候補が2人立つのは、市民の願いとも合致しないと考えた」と説明した。
𠮷本氏は政党の推薦、支持を受けないことを表明しているため、共産党は市長選で初めて、候補者と政策協定を結ばず、自主的支援を行うことにした。
共産党が構成組織に加わっている市民団体「活気ある住みよい和歌山市をつくる会」も、6月20日に𠮷本氏の自主的支援を決定している。
市長選には現職の尾花正啓氏(69)=自民、公明、国民民主推薦=も3選を目指して立候補を表明し、𠮷本氏との一騎打ちの公算が大きくなっている。
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