編み機が変える地球環境 島精機の島会長講演
日本教育会県支部(岩橋憲司支部長代行)の本年度総会が4日、和歌山県和歌山市湊通丁北のアバローム紀の国で開かれ、㈱島精機製作所の島正博代表取締役会長が「変革する力、チャレンジする力~愛と創造と氣で挑む~」を演題に記講演した。
県内小中学校の教職員やPTA会長ら約150人が出席。
島会長は地球環境の維持に配慮したサスティナブルな取り組みについて紹介した。自社の編み機を使うことで、型紙や裁断した生地から出る裁ちくずといったごみを減らすことができる他、労働集約型からの脱却、客の欲しい形や色に対応した商品を作ることで購入者にも愛着が湧き、捨てられなくなると効果を説明。「世界の状況は変わっていく。二酸化炭素を減らすことはもちろん、ファッションの消費国でも生産できるようになり、そして大量生産型からオーダーメードへという形にこれから変わっていくのでは」と話した。
また、経営の危機に立たされた中で不眠不休で全自動手袋編機を開発し、大量注文を得た経験や社員のやる気を高めて共に製造に励み、赤字を解消したことなどを回顧。相手の立場で考えること、お金ではなく仕事を愛すること、「愛と気と創造」がどんなときも自身の基本であるとこれまでの経験を語った。
総会では前年度の会計報告の他、新役員と本年度の事業計画が承認された。
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