市民の審判いかに 和歌山市長選きょう投票

任期満了に伴う和歌山市長選は21日に投票が行われ、即日開票される。届け出順に3選を目指す現職の尾花正啓候補(69)=自民、公明、立憲民主、国民民主推薦=、新人で前市議会議長の𠮷本昌純候補(65)の無所属2人が、1週間にわたり真夏の論戦を繰り広げてきた。2期8年間の尾花市政に有権者はどのような審判を下すのか。同日実施の市議補選では、新人4人が2議席を争う。

市長選は、昨年10月の六十谷水管橋崩落を受けた市北部の安定給水対策、コロナ禍の影響が続く市経済の活性化、子育て支援などが主な争点となってきた。

選挙期間は、コロナ禍の第7波の爆発的な感染拡大と重なり、両陣営とも人が密集しかねない個人演説会などはせず、街頭での訴えに力を入れてきた。

投票率は2010年が36・45%、14年が30・84%、18年が31・56%と過去3回連続で30%台に低迷しており、今回の有権者の動向が注目される。

市議補選には届け出順に、維新公認で会社役員の林佑美候補(41)、無所属で主婦の山路恭世候補(37)、無所属でキリスト教牧師の高垣善光候補(59)、自民公認で元国会議員秘書の山本大地候補(31)が立候補している。

市選挙管理委員会は20日、投票所の設営などを済ませ、投開票を待つばかりとなった。広瀬小学校体育館では市職員が記入台や投票箱などを設置し、入念にチェックしていた。

投票は21日午前7時~午後8時、市内102カ所(うち2カ所は閉所時間を繰り上げ)で行われる。開票は午後9時半から和歌山ビッグホエールで行われ、市長選、市議補選の順に深夜には大勢が判明する。開票終了は22日午前0時ごろの予定。

投票箱を設置する和歌山市職員(20日、広瀬小学校)

投票箱を設置する和歌山市職員(20日、広瀬小学校)

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