智弁が京都国際下し8強 秋の高校野球

秋季近畿地区高校野球大会の1回戦2試合と準々決勝1試合が29日、和歌山市毛見の県営紀三井寺公園野球場であり、智弁(和歌山1位)が京都国際(京都2位)と対戦。4番中塚の2点本塁打で逆転し、8―4で勝利。8強入りし、来春の選抜大会出場へあと一歩と迫った。

京都国際
智弁和歌山 ×

〔京〕中崎、松岡―太田〔智〕𠮷川、清水―石橋▽本塁打=青山、中塚(智)▽二塁打=杉本、濵口、多田羅(智)

智弁は先制を許した直後の1回、一死1塁と好機をつくると3番青山の左中間を越える2点本塁打で2点を返し、1点差に迫った。3回には二死1、2塁で6番湯浅の中前適時打で同点にした。

5回には勝ち越しを許すも、その裏、二死2塁で4番中塚の右越え2点本塁打で逆転に成功。8回には二死2、3塁から中塚の右前適時打で2点を追加し、続く二死1、2塁から湯浅の中前ゴロの間に1点を奪い、リードを4点に広げた。

投げては、先発の𠮷川が制球に苦しみ4回途中4失点で降板。5回のピンチで登板し、相手打線の勢いを止めた清水は4回途中無失点でしのぎ、最後は逃げ切った。

試合後、中谷仁監督は継投した清水について、「この秋の清水のボールは相手にとって脅威」と評価。ことし6月から中谷監督に直訴して投手に挑んでいるという清水は、けがの影響でこの1年半、何もできなかったと明かし、「降板した𠮷川のためにも、この試合は何が何でも抑えてやろうという気持ちでマウンドに臨んだ」と話した。

逆転の本塁打を放った中塚は「打った球はカットボール。チェンジアップなど抜ける球が続いていたので、そろそろくるかなと準備していた」と振り返った。

智弁は30日の第3試合(午後2時)に登場。天理(奈良1位)と社(兵庫3位)の勝者と対戦する。

本塁打を放った青山主将

本塁打を放った青山主将

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