智弁が社を下し4強進出 秋の高校野球

秋季近畿地区高校野球大会の準々決勝3試合が10月30日、和歌山市毛見の県営紀三井寺公園野球場で行われ、4強が出そろった。智弁(和歌山1位)は社(兵庫3位)と対戦し、7―0で7回コールド勝ちを収め、来春の選抜大会出場が濃厚となった。

智弁和歌山 ×

(7回コールド)

〔社〕福田、山本、高橋―西垣〔智〕𠮷川、石原、清水―松嶋、石橋▽本塁打=中塚、濱口(智)▽二塁打=福田、髙橋(社)、青山(智)

試合は1回、智弁の1番多田羅が右前安打で出塁すると、2番杉本が1塁線上の絶妙な犠打で走者を得点圏に進め、3番青山の左前に落ちる適時二塁打で先制。続く二死1、2塁から6番湯浅の左前適時打で2点目を追加した。

2回にも二死1、3塁で青山の右前適時打と5番濵口の左前適時打でリードを4点に広げた。

4回には、二死2塁の場面で中塚の2試合連続となる右中間越え2点本塁打と濵口の右越えソロ本塁打で勝敗を決定づけた。

投げては𠮷川、石原、清水の継投リレーで相手打線を無失点に抑えた。

試合後、中谷仁監督はスタメンマスクに1年の松嶋を起用したことについて、「普段からいい状態で準備できている。きょうは打撃の状態が良かったので、右投手を想定して送り出した。思いのほか、𠮷川をうまくリードしてくれた」と評価。

本塁打を放った中塚は「打った球はチェンジアップ。高めの直球に力が入っていたので、直球を待っていたが浮いたチェンジアップにうまく反応できた」と振り返った。

1塁スタンドには、小学生時代に杉本、小畑、𠮷川と和歌山選抜のメンバーとして共に戦ったという箕島高校2年の澤虎太郎捕手(16)が応援に駆け付け、3選手の好プレーに大きな拍手を送った。

智弁は3日の第2試合(午後1時半開始)で報徳学園(兵庫1位)と対戦予定となっている。

1回、先頭打者で出塁した多田羅

1回、先頭打者で出塁した多田羅

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