記念酒「南方」発売へ 創業140年の世界一統
和歌山市湊紺屋町の酒蔵、㈱世界一統(南方雅博代表取締役社長)は、創業140年と熊野古道世界遺産登録20周年を記念したお酒「純米大吟醸酒 南方」を、5月17日、600本限定で発売します。
記念酒の発売は、創業者の次男で、世界的な生物、民俗学者の南方熊楠の「熊楠生誕150周年記念酒」以来の7年ぶり。
熊野古道が世界遺産に登録され、ことしで20周年。また、同社も7代目となり、1代が約20年であることから「熊野古道や自然が守られてきたのは熊楠の功績。その功績を多くの人にも知ってもらいたい」と思い、今回、造ることにしました。
ラベルは、熊楠が森林伐採に反対するためのパフォーマンスで、熊野古道の中辺路沿いで腕を組み、上半身裸、くわえたばこをしている「林中裸像」になっています。
また、真言密教の曼荼羅の思想をヒントに森羅万象を表した南方曼荼羅も取り入れています。
お酒は、県内栽培の山田錦を使ったやや辛口タイプです。
飲み口は、シャープでキレがあり後味がすっきりとしています。米のうまみが感じられ、食中酒にお薦めです。720㍉㍑、2700円。
同社オンラインショップ(https://sekaiitto.com/)から予約ができます。その他、販売場所は同社に確認を。
また、同酒と、全国梅酒品評会で3年連続金賞を受け殿堂入りした梅酒「和歌のめぐみ南部の梅酒」がセットになった「記念酒梅酒ギフトセット」(720㍉㍑瓶2本組み、4200円)も限定100セットで同時発売されます。
南高梅を使っており、日本酒をブレンドした梅酒です。華やかな香りが広がり後味はすっきり、コクがある深い味わいです。
南方代表(48)は、「熊楠の子孫として誇らしい。現代に残した功績を知ってもらい、和歌山の地酒を盛り上げていきたい」と言い「一年一年積み重ねてきた歴史がある。古き良きを残し、地元密着で愛される企業である一方、『うまさの先へ』をスローガンに、新しいことにもチャレンジしていきたい」と話しています。
【世界一統】和歌山市湊紺屋町1の10▽℡073・433・1441
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