寄り添う「大衆直結の政治」を オリパラ、教育課題で国会質疑

浮島 智子

先月、広川町の稲むらの火の館で行われました濱口梧陵生誕200年を記念する植樹式に参加させていただきました。稲むらの火につきましては、私がオリンピック・パラリンピック招致のときに発案させていただいた「日本遺産」で(「百世の安堵」~津波と復興の記憶が生きる広川の防災遺産~)が一昨年、認定されました。また、上皇后さまが、1999年のご自身のお誕生日に文書でのご回答で、「子供のころ教科書に、確か『稲むらの火』と題し津波の際の避難の様子を描いた物語があり、その後長く記憶に残ったことでしたが、津波であれ、洪水であれ、平常の状態が崩れた時の自然の恐ろしさや、対処の可能性が、学校教育の中で、具体的に教えられた一つの例として思い出されます」と振り返られています。まさに、ここに語り継ぐことの大切さを再び学ばせていただきました。
さて、現在、小中高校などでわいせつ行為やセクハラを理由に処分を受ける教員は後を絶ちません。本来、安心して学べる場所の学校で、子どもたちが教員によるわいせつ行為の被害に遭う事件などは断じてあってはなりません。私は、11月13日の衆議院文部科学委員会で、教員免許制度において、わいせつ行為を繰り返し、小児性愛障がいや性依存症と考えられる者については、大人として子どもたちを徹底的に守ることはもちろんのこと、本人のためにも、二度と教壇に立てないような仕組みづくりをと訴えました。
またコロナ禍で苦境にある文化芸術活動に関して公演動画の制作・配信などの費用を補助する経済産業省の「コンテンツ・グローバル需要創出促進事業費補助金」(J―LODlive補助金)の予算の継続を求めました。この事業は、文化芸術劇場関係者にとって、まさに生命線であり、これによって雇用を維持し観客と社会に活力を与える各種イベントを続けてこられたのです。
さらに、Withコロナで明らかになったことは、オンラインやバーチャルの可能性の限界です。学校に行けない状況の中、オンラインは学びを継続したり、学校ではなかなか出会えなかった人や情報と接したりする上で大きな効果を発揮しますが、人の心を感動させ豊かにできるのは、やはり人の本物の実体験にほかなりません。コロナ禍において、文化芸術等の学校公演等も延期または中止になってしまいました。体験活動とオンライン等は、車の両輪、子どもたちがさまざまな体験活動をしていくことは極めて重要です。文化芸術への支援は、「文化芸術の灯を守る」という強い一念で全力で行わなければなりません。
また、11月18日の文科委員会ではオリパラ法案について質疑。クリーンなスポーツ、フェアな大会の確保、大会開催に必須であるドーピング検査実施体制、分析機関やドーピング検査官等に関する準備状況等を質問。
11月27日は、すべての子どもたちに学びのチャンスを提供するという観点から、夜間中学校の設置促進、家庭環境の困難さに向かい合っている子どもたちへの支援策の充実、いわゆる「ローカル・ブレイクアウト」対策の徹底。また、和歌山県からもご要望いただいている産業教育設備整備についても質問させていただきました。
そして今、コロナ禍のなかでバイトがなくて困っている大学生も多いなか、全国の大学と教育委員会をマッチングさせ、スクールサポートスタッフ、学習指導員を確保する具体的な仕組みを作ること等を訴えました。
11月17日、公明党は結党56年を迎えました。党が誕生して以来、一人一人に寄り添い、小さな声を聴く「大衆直結の政治」を築いてまいりました。コロナ禍の今こそさらにその精神でお応えしてまいる決意です。

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