博物館の地域貢献の模範 法改正で和工との連携に再注目

浮島 智子

2023年4月9日と23日に、第20回統一地方選挙が執行されました。
前半戦である道府県議会・政令市議会の議員選挙、道府県知事選挙と政令市長選挙において、公明党は、41道府県議会議員選挙に170人、17政令市議会議員選挙に172人、合わせて342人の候補者を擁立(うち14人が無投票当選)。340人が当選を果たし、大勝利をさせていただくことができ、後半戦の市区町村議選においては、公明党は1213人を擁立し、無投票当選の50人を含め1203人が当選することができました。
和歌山県におきましては、公明党は前半戦の和歌山県議選(和歌山市選挙区)では、現職1名、新人2名の計3人が全員当選。現有3議席を死守。また、後半戦は3市2町議選で計14人が完勝。和歌山市では2人の新人を含む8人が当選。橋本市、新宮市はともに前回より公明得票率がアップ。紀美野町(無投票)では、議員死去で生じていた空白区を解消。湯浅町では新人が公明の1議席を守らせていただくことができました。
献身的なご支援をお寄せくださった党員、支持者の皆さま、創価学会員の皆さま、公明党候補に力強いご支援を賜りました全国、そして和歌山県の有権者の皆さまに、心より感謝と御礼を申し上げます。
公明党は、この統一選を新たな跳躍台として、地域の諸課題に全力で取り組み、生活の現場にある「小さな声」をお聴きし、国と地方のネットワーク力をさらに強固なものとし、有権者の皆さまから寄せられた信頼とご期待にお応えできるよう、政策の実現に全力で取り組んでまいります。
さて、ことし4月に改正博物館法が施行されました。改正されたポイントの大きな一つに、博物館がハブとなり、学校や地域の団体などとの連携による地域活力の向上への寄与が努力義務として盛り込まれております。
その、模範の取り組みとして、和歌山県立博物館と連携しながら、県立和歌山工業高校の産業デザイン科の皆さんが、「さわれる文化財レプリカ」&「お身代わり仏像」PROJECTとして、3Dプリンターで博物館所蔵の文化財のレプリカを作成し、視覚に障害がある方も手で触れて文化財を鑑賞することを可能にし、さらに地元の寺社に祀られる仏像の盗難被害防止にも役立っているという活動に注目が集まっています。
私も、18年5月に和歌山工業高校にレプリカ作成の取り組みを視察に伺い、19年9月に開催された「ICOM京都大会2019」のオフサイトミーティングでは、海外からの参加者の方々にも、生徒の皆さんが作成された仏像のレプリカに見て触れていただく機会を得ることができ、その後も、衆議院文部科学委員会で、その取り組みについて質問を重ね、国内外に取り組みを発信してまいりました。
そうした中、22年度「ふるさとづくり大賞 団体表彰」総務大臣賞を、和歌山工業高校産業デザイン科が受賞され、生徒の皆さんも大きなやりがいと達成感をさらに得ることができたと思います。またこの取り組みについては、文科省の広報誌「ミラメク」23年春号に掲載されております。
博物館が地域に貢献するモデルケースとして、今後も和歌山発の地域課題を解決する、この素晴らしい取り組みを多くの方々に知っていただけるよう尽力してまいります。

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