安倍元総理の国葬に出席して 批判恐れぬ決断と実行で成果を

鶴保 庸介

国葬に出席してきました。
安倍内閣で閣僚を務めた者として最後のお別れを言いに。
所属する自民党の総裁として長らく指揮官として働かれたことへの敬意。
税金を使う儀式であるからこそ、その代表である議員は基本的にその使途に評価を加えるべき義務があるという思い。
いろんな声がありましたが、出席させていただいた私個人としての感想はとてもいい儀式でした。
総理在任中の結果について国葬に値するか、はいろんな見方があり、まだ定まっていない部分も多いと思います。ただし、政治的に抵抗が強かった安全保障法制を成立させたという点などは、昨今の国際状況を踏まえると将来的に評価されることは間違いないと思います。
20・30代の若者が武道館の会場の周りを取り巻いていたという事実から見ても、将来の世代がたくさんの不安を抱え、それに政治が応えなければならないと奮闘されていた態度に期待する声が多かったのではないでしょうか?
また、三権の長がそれぞれ出席されたことや、各国首脳だけでなく、国際機関、ひいてはNGOの代表が出席されていたのはお別れの場を提供した以上の意味があるように思います。
国葬の翌日翌々日と各国首脳との会談を岸田首相はこなしました。
こうしたことの結果を踏まえて雄々しく様々な決断をし、批判を恐れず政治を前に進めていただきたいと思います。混迷の時代ですから国民の判断が分かれることも多いと思います。
例えば、私は観光の担当をしていますが、この国の稼ぎ頭となるべく観光は産業の柱に育てていかねばならないという思いで取り組んできました。多少のリスクはあるにせよ、水際対策の緩和は早い段階から主張してまいりました。歴史的な円安のこの時代、それこそ歴史的なインバウンド景気が訪れてくれるでしょう。確かにコロナリスクは当然あります。しかし、それはワクチンや治療薬、リスク回避のための生活様式を徹底することで軽減することはできるはずです。
それが面倒だから一律に水際で入国を止めようとするのは下策だというほかありません。
人類は英知を持ってウイルスの治療薬の開発を実現することができています。後は国民の叡智を持って社会生活を維持せねばなりません。
外国人が病院にかかったら医療費がかかるから、インバウンドはやめてくれという人がいます。
それなら訪日外国人に保険の義務化をすれば良いのではないですか。
政府が医療費を立て替え、本国に求償する制度を国際間で作っても良いのではないでしょうか。
これまでは多額の医療費を踏み倒した外国人が再び日本を訪れることができていたことも驚きです。入管と医療保険行政部局が個人情報を盾に連携が取れていなかったためです。
もちろんこの点は改めて貰います。
要は人流がもたらす経済、情報、エネルギーをもうすこし再評価すべきです。
ですが批判を恐れぬ決断と実行がなければ実は上がりません。
いろんな思いの交錯する国葬でした。総理、安らかにお眠りください。

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